薬王堂気まぐれ通信使bR46 2006・5・3〜7
Yakuoudo Capricious Communications Satellite
気まぐれ広島人は連休に新潟県と北関東に行ってきました。 初めての場所でしたので旅の思い出を忘れないように記録にとどめてみます。
5月3日の朝、新幹線で広島を発ち大阪の伊丹空港に向かいました。
そこから飛行機(プロペラ機)で新潟空港に向かいます。
新潟空港着が正午前ですから日本も狭くなったものです。
バスで20分、新潟駅(A)に行きレンタカー(軽自動車)を借りました。
掛流しの温泉を巡りながら3泊4日をかけて新潟県を旅しました。
レンタカーは最終日、越後湯沢で乗り捨てました。
宿泊先は一日目=咲花温泉(C)、二日目=長岡(F)、三日目=越後湯沢(K)、そして4日目は北関東の茨城県に移動しました。
先ず向かったのは柏崎(B)の墓参りです。
北陸自動車道は連休にもかかわらず空いていましたね。
墓参りを済ませ柏崎から同じ道を新潟方面に帰り五泉市・咲花の温泉宿に到着します。
夕方6時頃でした。
掛流しの露天風呂と4日の早朝に入った半露天風呂は独り占めです。
4日の朝、村松という街を経由して越後白山(1012メートル)の登山口、慈光寺に行ってみました。
慈光寺は古い禅宗のお寺です。
参道はうっそうとした杉並木が連なり雪が解けたばかりです。
それでも色々な植物が見られました。
キクザキイチゲ・ユキツバキ・モミジガサ・ヤグルマソウ・ユキグニミツバツツジ・ワサビ・ニリンソウ・オオカメノキ・トチバニンジン・白花のトキワイカリソウ・スミレサイシン・クジャクシダ・オオハナウド・エンレイソウ・ヒロハテンナンショウ・エゾエンゴサクそれにへんなキノコ・・・
小さな水溜りではトウホクサンショウウオが産卵をしています。
数匹が群れて暴れていました。
交尾中の二匹?を枝ごと持ち上げてみましたら一匹が卵を放さず口を大きく開けて威嚇してきます。
側には幼生の入った卵塊がありました。
昼からは近くの早出川ダム(E)に行ってみました。
途中、夫婦滝に立ち寄ります。
そこで初めてアズマシロカネソウの花を見ました。
アズマシロカネソウ
綺麗な花ですね〜!
その他にもエチゴキジムシロ・サワハコベの白い花、フデリンドウがあります。
早出川ダムには数組の観光客がいましたがダム湖の奥に入る人はいませんでした。
1人で行ってみることにします。
雪解けの水量が多いダム湖と残雪の山並みが遠くに見える絶景です。
ここではオオバキスミレ・ツクバネソウ・オオイワカガミ・イワウチワ・ショウジョウバカマ・スミレサイシン・マキノスミレ・ムラサキヤシオツツジ・オヤマボクチ・それにニホントウキと思われる植物がありました。
地元でトウキ=当帰と呼ばれるこの植物、山の神にお許しを得まして二株ほど根を掘ってみたんです。
薬用に使われる当帰とは思えないほど細い根ですが匂いは薬用のものとそっくりです。
トウキ=Angelica acutiloba、或いはミヤマトウキ=Angelica iwatensis に近い種類だと思われます。
マキノスミレは牧野富太郎先生と関係があるのかもしれません。
花を見るとユキグニカンアオイらしい植物があります。
近くにはコシノカンアオイもあるそうですが花を確認しませんでした。
カンアオイを食草とするギフチョウを何頭か見ました。
それにしてもこの道は何処まで続くのでしょうか!・・・危険になってきましたので引き帰しましょう。
早出川ダムの道を上り詰めたところ・・・
早出川ダムから仙見川渓谷を下る途中でミチノクエンゴサクを見ます。
村松まで戻り、ひたすら290号線を走りまして長岡に向かいます。
栃尾を過ぎたあたり、道路標識に左折すると山古志に行くと書いてあります。
直接長岡に入るのも!と思い引き帰して山古志に行ってみることにします。
物好きでしょう!
やはり地震のダメージは相当のものがあったのでしょう、あちこちで山崩れを起こしていました。
道も通行止めがいたるところにあります。
この辺でいいだろうと高所までは行かないで元の場所に引き返しますが途中、軽井沢という場所を通って長岡に通じる道がありましたので突き進むと山の峠で通行止め!
やむなく道路標識のあったところまで引き返し新榎トンネルを通過して長岡入りしました。
今夜の宿泊は駅前のビジネスホテル。
近くに寺宝温泉という地元の人が使う掛流しの温泉があります。
カエルが合唱する田んぼの真ん中でしたね。
夕食もそこで済ませます。
5日の朝、長岡を発ちカタクリを見ながら290号線までたどり着きまして魚沼市に向かいます。
途中、入広瀬という場所の峠で一休みしますが七部咲きの桜のある鏡ヶ池があります。
おじさんがヒメマスを釣っていました。
福島県に抜けるJR只見線を上りますと「おおしらかわ」という駅があります。
そこで午前中一本しか通過しない電車に遭遇します。
あたりはまだ雪です。
破間川ダムを目指し上流の洞窟風呂に行きます。
ここも掛流し、10時からの一番風呂に浸かって雪山を楽しみます。
洞窟風呂を後にし、JR只見線を下降して291号線に入り南魚沼市・八海山神社を目指します。
JR只見線を下って八海山神社に向かう国道252号線の破間(あぶるま)川
八海山神社に挨拶をした後で昼食をとります。
ここのソバ(ヘギソバ?)はボリュームがありましたね。
それからかなり大きなロープウェイに乗り薬師岳(1654メートル)の見える高所に着きます。
ここからの眺めは雪をかぶる谷川岳をはじめ、遠く佐渡島まで見渡せました。
八海山からの帰り道、アズマイチゲが咲いています。
一路、越後湯沢に・・・
5日の宿泊は湯沢です。
そこでも東北新幹線を見ながら掛流し温泉に浸かります。
食事のないペンション風のスキー宿でしたが疲れて夕食もしないまま(実は断食療法!)寝付きます。
6日の朝はコンビニでおにぎりを買って近くの大源太高原に向かいます。
大源太高原
ここらの山並みはきれいでしたね〜!
春近し、でも雪がある!といった感じです。
大源太を後にして反対側の清津峡に・・・
まだまだこのあたりは雪の中です。
温泉に入ってみます。
新潟にはいたるところに温泉があります。
広島とは比べ物になりませんね。
最後に湯沢高原に登ります(実はロープウェイ)。
湯沢に帰り旅の足となってくれたレンタカーに別れを告げて一路、東京に・・・
連休の雑踏を感じながら八重津口発の茨城行き高速バスに乗車します。
長男の家に一泊して7日には筑波山に行きます。
う〜ん!ここの自然も見捨てたものではなさそうです。
カヤラン?かな!花盛りでした。
ウスバサイシン(花)・トウゴクミツバツツジなど・・・
久しぶりのショートトリップ、
実にいい旅行でした!
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